セドナというと、ヴォルテックスを巡ったり、観光をしたりするのは基本的に日中となります。独特の赤土の風景と青空のコントラストはとても美しいものですが、実は夜にも魅力があります。
日本にいると、夜になってもあまり闇を感じることはありません。一時期節電のために街灯が制限されていたこともありましたが、都市部は街灯が完備されているのはもちろん、ビルの照明や看板などが夜空を照らしています。都市から離れたとしても、コンビニなどは24時間明かりを放っていますし、よほど山奥まで行かないと暗闇を体感するというのは難しいのが現実です。
それに比べると、セドナは多くのお店が日没と共に閉店してしまいます。一部の例外を除いて深夜営業のお店は少なく、街灯の数も少なくなっています。これは、夜空の暗さを守るための条例が存在しているからなのです。
そのために、夜空の美しさは格別です。広大なアメリカの中でも、夜空を見るのに適した観光地のひとつとされているほどで、昼とは違って影しか見えない山々の上に昇った無数の星は、新しいセドナの顔を見せてくれます。
セドナのエネルギーは大地から噴出するというイメージがあります。実際にセドナは大地のエネルギーが強い場所ではあるのですが、美しい夜空を眺め、遙かなる星々の世界に想いをはせることで、天と地のエネルギーを繋げてみましょう。
今の時期に見ることの出来る有名な星座といえば「北斗七星」。アジアでは、北斗七星は特別な星として扱われることが多いものです。特に中国では北極星は、生死を司る神様と関連づけられることから、北斗七星の模様も邪気を祓ったり、魔を避けたりするための護符として活用されたりもします。さらに、北斗七星を構成する7つの星、すべてに意味合いをつけ、それぞれの護符すら存在しているのです。
そんなスピリチュアルな力の強い北斗七星ですが、西洋の星座として見ると「おおぐま座」の一部となります。熊のしっぽの部分が北斗七星となるのですが、ネイティブアメリカンでも、この星はしっぽを捕まえられて空に放り投げられた熊であるとされています。
ちょっと情けない伝説ですが、「熊」自体は、ネイティブアメリカンにとって重要な動物です。「人々を真実へと導いてくれる」存在であり、力と勇気の象徴であり、強さと統率力をもっているというのです。
セドナを訪れたならば、夜は外に出て夜空を見上げてみましょう。そうして、北斗七星をみつけて、真実へと導いてくれる「熊」のエネルギーを受け取ってみて下さい。その状態で翌日にパワースポットへいくと、また違った何かが見つかるかも知れません。
注意が必要なのは、夜になると気温がかなり下がるために、星を見るときには服装に気をつけること。また、セドナは観光地といっても、日本ほど治安がいいわけではありませんので、暗い場所に一人で出かけたりはしないこと。出かける場合は必ず複数で、安全が確保されている場所に出かけましょう。
しっかりと、健康と安全を守りながら、天空と大地の融合を世界有数のパワースポットで体感してみて下さいね。