昨年、日本の節分にとても似ているホピ族の「ポワムヤ」について紹介しました。かつては、日本を含めた東洋でも、節分の翌日、「立春から新しい年がはじまる」としていましたが、同じように、ホピ族も浄化の月であるポワムヤこそが新年としています。
そんな新年の最初に登場するのが「クロウマザー」。ホピ語では「アングウスナソムテカ」という存在です。直訳すると「烏の母」となりますが、実際には烏と直接関係があるわけではなく、烏のような装飾をつけた、「すべてのカチナの母親」というような意味合いとなっています。
クロウマザーは「キバ」というホピ族独自の祭祀所から登場してきます。キバとは、なかなか他に類例を見ることの出来ない、地下に造られた祭祀所。セドナという世界有数のパワースポット、その地下につくられているわけですから、そこに満ちているエネルギーはとても強烈なものです。
ポワムヤが訪れると、シャーマンがキバにこもり、断食をし、身を清めて、クロウマザーをその身に宿し、1年で最初のカチナとして登場します。そうして、カチナダンスを舞い、豆やトウモロコシといった農作物に祝福を与えてくれます。
このような儀式はホピ族が代々行っているものですので、セドナを訪れたからといって、必ずしも見ることが出来るわけではありませんが、儀式をスピリチュアルな観点からみると、日本の立春と同じ、年の移り変わりのタイミングに、豊穣のエネルギーを大地から呼び起こしていることになります。
そこで、もし、立春のタイミングにセドナを訪れることができたのならば、大地の奥深くから湧き上がってくるそのエネルギーをしっかりと受け取り、それと共に生まれ変わるためのワークを行ってみましょう。