セドナには様々なヴォルテックスが存在しますが、その中でディズニーランドのビッグサンダーマウンテンのモデルになったといわれている場所があります。それが「サンダーマウンテン」。
多くの山々があるセドナですが、その中でも一、二を争う高さを持つサンダーマウンテンは、その高さ故か、雷が一番良く落ちる山として知られています。このために「サンダー」という名前が冠されているわけです。
ディズニーランドの創始者であるウォルト・ディズニーは、セドナに住んでいたこともあり、特にサンダーマウンテンを好んでいたことから、自らの夢の具現化ともいえるディズニーランドのアトラクションに、サンダーマウンテンを取り入れたのです。
セドナでは、雷は「美しいもの」とされています。確かに、広大なセドナの上空を照らし出す雷は、日本のように大地を豊かにするものというよりも、大空を美しく飾り立てる「美」として受け取られるのも納得です。
エネルギー的に見ると、雷というのは、とても強力な力として知られています。道教では、その年一番の雷を吸収することで、自らの健康を守り、魔を避ける為の力が得られるとされていますし、ギリシャ神話のゼウス、北欧神話のトール、日本神話の建御雷などなど、世界的に見ても、雷を使う神様はとても強力な力を持った英雄的存在です。
セドナは7月に入ると「モンスーン」の時期となります。あいにくの雨が降るために、観光という面ではマイナスですが、セドナというエネルギーに溢れた大地に、雷というより強力な力がチャージされる時期でもあるわけです。
また、恵みの雨が、乾いた土地を潤してくれる時期でもあります。日本の梅雨のように、ジメジメとした雨が続くというよりも、突然の夕立というような形で訪れることが多いために、雨上がりには、緑が美しく輝いて目を楽しませてくれるのはもちろん、生きとし生けるものたちが、エネルギーに満ちあふれます。
雨と雷という二つのパワフルな力が宿る時期。もしも、サンダーマウンテンに雷が落ちるのを見ることが出来たらラッキーです。可能ならば、翌日は出来るだけ近くにいってみましょう。雷とヴォルテックスのエネルギーが融合した、強力なパワーを感じることが出来るはずです。
せっかくのセドナですので、良いお天気を望むのは当然ですが、自然というのは晴れだけでなく、雨や風、雷などでもそのエネルギーを変化させてくれますので、この季節にセドナを訪れる方は、雨と雷がもたらす美とエネルギーも実感してみて下さいね。